岐阜市長選挙立候補予定者7名の方々に、岐阜の学校給食を考える会と岐阜のアレルギー児親の会Yummy!が共同で公開質問状を送付しました。

7名全ての方よりご回答をいただきましたので、回答内容を公開します。
(掲載順序は回答を頂いた順となっています)

———————-

【岐阜長選挙立候補予定者への公開質問状 小森忠良氏の回答】

ご質問に対して(1)〜(4)でまとめて回答します。
私の基本スタンスは、給食の時間は子供たちの学校生活で極めて大切であり、また、子供たちの楽しみの時間であり、安心安全面、栄養バランス面から優れた学校給食の提供を、市民の意見を取り入れながら行っていくべきであるというものです。

『質問(1) 地産地消・和食給食推進事業について、今後どのような具体策が有効とお考えですか。』

岐阜市小学校区では和食が週3回取り入れられ、県産のお米や小麦粉が使われており、引き続き現状を維持するとともに、さらに、地産地消を増やし、地域で取れる食材を使った和食の頻度をなるべく増やしていくべきと考えます。
また、先日、県立羽島高校では朝ご飯を食べてこない生徒が3割もいて、学校で味噌汁を提供したら、高校生が、体が一日中温かく感じたという新聞記事を読みました。
小中学生でも、もし朝ごはんを食べないで、あるいはパンばかり食べてくる子に、学校で味噌汁を食べてくれたら、もっと元気になるでしょう。
和食推進は大切なことです。

『質問(2) 学校給食に関する情報公開と市民の意向反映について、現状をどのように思われますか?また、現場の調理担当者や実際に給食を食べる児童生徒とその保護者の生の声を反映させる必要性について、どう思われますか?』

岐阜市HPによれば、現状、学校給食の統一献立は、教育委員会とは別に、献立作成委員会、物資調達委員会で決め、その参加者は学校関係者や専門家、PTAで構成されています。
しかし、それらの委員会はどのような方針でメニューや食材を選定しているかは、明らかではないようです。
教育委員会と別組織であるからというのは回答になっておらず、私としては、調味料や加工品の成分表示の公開をするように取り組みたいと考えます。

またお子様のアレルギーに悩むご家庭が増える中、一般の児童生徒や市民にも、成分表は開示されるべきだと考えます。
学校給食の食材について、誰でも知り得るような情報公開は当然のことであり、私は前向きに取り組みます。

『質問(3) 自校給食から共同調理場に移行を進める自治体も少なくありませんが、岐阜市においては今後どのような計画が必要であるとお考えですか?』

岐阜市は、他の市町村と比べ、自校給食の原則がまだ守られていますが、最近は、共同調理場への移行が始まろうとしています。
私は、昨年、岐阜市立長良小学校に、長良小学校、長良東小・中学校の3学校のための共同調理場の反対する住民の方とお話をする機会がありました。
共同調理場建設に関する岐阜市の説明は不十分なもので、住民は納得しませんが、結局あきらめざるをえなかったようです。
今後も、学校統廃合などのからみで、この共同調理場が推進されるおそれがあります。
コスト削減目的の共同調理場での給食は、味も内容も落ちることがあり、望ましいことではありません。また食育の観点からも、給食を作ってくれる方への感謝の気持ちを子供たちが抱けるよう、なるべく給食を作る過程がみえる岐阜市の自校給食制度が維持されるべきと考えます。

『(岐阜アレルギー児親の会Yummy!の質問) 岐阜市内小中学校の食物アレルギー対応について、どのようにお考えですか。』

今やアレルギーに悩む子供たちが多くいるというのは現実であり、学校給食において、なるべく、アレルゲンを含むものはなるべく配膳しないように努力すべきです。弁当持参というのも親の負担もあり、アレルギーに悩む子供たちがみな同じメニューを食べられるようにすべきです。そのために、岐阜市の小学校は現在週3日が和食となっていますが、これを早期に週4日程度に増やすことができるよう、私は取り組みます。